耐風傘は、風に強い傘です。
強風で傘が「おちょこ」になってしまったり、骨が折れてしまったりすることを防ぐための様々な工夫が凝らされています。
耐風傘の特徴
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骨組みの構造:
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親骨と受骨の接続部に、風を受け流すための隙間や可動域を設けているものが多いです。
- 特殊な形状の骨を使用することで、風の衝撃を吸収・分散させる構造になっているものもあります。
- 骨の数が多い(10本〜16本など)ものが多く、強度を高めています。
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素材:
- 親骨には、グラスファイバーやカーボンなどの軽くてしなやかな素材が使われていることが多いです。
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受骨には、柔軟性のある樹脂や、強度が高いアルミなどが使われています。
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生地:
- 強度が高く、破れにくい生地が使われています。
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撥水性が高い生地が使われていることが多いです。
耐風傘の仕組み
強風を受けると、傘は風圧によって裏返ろうとします。
耐風傘は、この時に骨組みがしなって風圧を逃がしたり、衝撃を吸収したりすることで、傘が壊れるのを防ぎます。
例えば、以下の様な仕組みがあります。
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ダブルキャノピー: 傘のカバーが二重構造になっているものを指します。2枚の生地の間に隙間があることで、強風が吹いても風が抜け、傘が裏返りにくく、壊れにくい構造になっています。
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スライド式: 受骨やダボがスライドする構造になっており、風圧を逃がす仕組み。
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一体型ダボ骨: 親骨と受骨のジョイント部分が一体成型されており、ダボが破損しにくい構造。
耐風傘のメリット
- 強風でも傘が壊れにくい。
- 傘が裏返っても元に戻りやすい。
- 雨や風からしっかりと身を守ることができる。
耐風傘を選ぶポイント
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風の強さ: どの程度の風に対応できるのかを確認しましょう。
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重さ: 軽すぎると風に飛ばされやすく、重すぎると持ち運びに不便です。
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サイズ: 傘の大きさは、身長や体格に合わせて選びましょう。
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デザイン: 色や柄など、自分の好みに合ったものを選びましょう。
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価格: 耐風傘は通常の傘よりも高価な傾向があります。予算に合わせて選びましょう。
注意点
- 耐風傘は、強風に強い構造にはなっていますが、 台風などの非常に強い風の中では使用を控えましょう。
- あまりに強い風が吹いている場合は、無理に傘を差さずに、安全な場所に避難しましょう。
耐風傘は、強風の日でも安心して使える便利なアイテムです。
ぜひ、自分に合った耐風傘を選んで、雨の日のお出かけを快適に過ごしてください。