ここでは、OEMを請け負う場合の流れをご案内します。
企画内容によっては、下記の流れと異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
ステップ 01 ヒアリング まずは、お客様のご要望を詳しくお伺いするヒアリングを行います。
ステップ 02 お見積り ヒアリング内容に基づき、お見積りを作成いたします。
ステップ 03 サンプル作成 お見積内容にご納得いただけましたら、サンプル作成に進みます。
ステップ 04 正式発注 サンプルをご確認いただき、問題がなければ、正式な発注書を発行してください。
ステップ 05 製造 入荷した材料をもとに、裁断、縫製、組み立ての工程に進みます。
ステップ 06 納品 ご注文いただいた商品がすべて完成しましたら、工場からコンテナに積み込み、中国の港から日本まで船または航空便で輸送いたします。
商品企画を進めるにあたり、お客様が重視されるポイントをお聞かせください。 デザイン、品質、納期、コストなど、お客様が重視されるポイントによって、お見積りの方法や材料の手配ルートが変わってきます。
納期について
使用する傘生地や傘骨の種類によって納期は異なりますが、正式な発注書をいただいてから納品まで、3.5ヶ月~5ヶ月程度かかります。 ご希望の納期と実際の納期が大きく異なる場合は、お打ち合わせやお見積りの内容に影響が出る可能性があります。 そのため、いつ頃までに納品が必要か、あらかじめご検討をお願いいたします。
コストについて
発注ロット、お支払条件、年間のお取引金額、工場の品質レベルなどによって、コストは異なります。 おおよその目安として、一般的な小売価格の40%~60%程度が納品価格となります。
傘生地の選定について
傘生地には、様々な種類があります。 ご希望の生地がございましたら、アンベル株式会社が最適な生地をお探しいたします。
傘骨の選定について
長傘か折りたたみ傘か、サイズ、折りたたみ傘の場合は軽量タイプか丈夫なタイプかなどによって、お見積りのコストやロットが変わってきます。 ご希望の傘骨の種類がお決まりの場合は、お知らせください。
パーツの選定について
傘生地や傘骨以外にも、ハンドル、石突、露先などのパーツを選定する必要があります。 パーツ類は、傘生地や傘骨の製造ロットを満たしていれば、基本的にロットの問題はありません。
アンベル株式会社は品質を重視しています。 せっかく製造したオリジナル商品に不良品が多いと、お客様の信頼を失ってしまう可能性があります。 傘は人の手で製造し、目視で検品を行う商品であるため、どうしても品質にバラつきが生じてしまいますが、可能な限り不良品を減らすよう努めています。
工場選定について
アンベル株式会社の協力工場はすべて中国にありますが、品質の高い工場を選定し、製造を行っています。 主にデパートや専門店向けの商品を製造している工場で、危険物管理を徹底し、製造を行っています。
検品体制について
工場では、材料段階、半製品段階、完成品段階の3段階で全量検品を実施しています。 工場によっては、完成品からさらに抜き取り検品を実施しています。
第三者検品について
お客様のご要望に応じて、工場出荷前段階の第三者検品会社を手配いたします(オプション)。 工場の最終検品で見逃されてしまう不良も発見することができます。 また、工場の検品報告書だけではご不安な場合は、第三者検品会社が発行する検品報告書をご提出いたします。
物性検査について
第三者検査機関による物性検査もオプションで実施いたします。 代表的な検査項目としては、傘骨の強度、生地の堅牢度、漏水性などがあります。
エコテックス スタンダード100について
アンベル株式会社では、エコテックス認証工場で生産された生地を採用しています。 特定芳香族アミン(いわゆるアゾ染料)を使用した生地は使用しておりません。
アフターケアについて
傘は、販売後に修理対応が必要となる場合があります。 アンベル株式会社では、エンドユーザー様からの修理依頼にも対応いたします(ただし、パーツの在庫がある場合に限ります)。
生産物賠償責任保険について
アンベル株式会社は、生産物賠償責任保険に加入済みです。
参考情報:最新のクレーム事例
国民生活センターのサイトで「傘」と検索すると、傘に関するクレームや事故の事例を確認できます。 最新の情報を入手しておくことは重要です。
傘を製造する場合、「生地」「傘骨」「ハンドル」それぞれに最低発注数量(ミニマムロット)があります。
生地のミニマムロット
生地の最低注文数は、1色あたり1,000ヤードからです。傘生地の幅は、通常62インチ~66インチです。 傘のサイズによって、生産可能数は変化します。
傘の種類 | 親骨のサイズ | 生産可能数 |
一般的な60cm長傘 | 60cm | 1,300本 |
一般的な70cm長傘 | 70cm | 840本 |
一般的な折りたたみ傘 | 55cm | 1,500本 |
傘骨のミニマムロット
傘骨の種類によってミニマムロットは異なりますが、基本的には2,400本、特殊なものでは3,600本となります。
ハンドルのミニマムロット
ハンドルも傘骨と同様に、基本的には1,200本、特殊なものでは2,400本~3,600本となります。
生地、傘骨、ハンドルはそれぞれ異なる工場で生産されるため、ミニマムロットが異なります。 ミニマムロットに満たない数量でのご注文をご希望の場合は、別途ご相談ください。
傘OEMの場合の納期
納期は、おおむね120日かかります。 納期は、傘の種類、数量、仕様、生産時期などによって異なります。
傘のパーツは、発注を受けてから製造を開始します。 アパレルのように生地やボタンの在庫があればすぐに製造できますが、傘の場合はパーツがない状態から生産するため、どうしても時間がかかります。
新規商品を製造する場合
全く新しい商品を製造する場合、正式発注の前に生地色を確認するためのビーカーサンプルを作成します。
既存にはない傘骨や傘生地を開発する場合
設計などをゼロから行う場合は、開発期間として早くて半年~1年ほどかかります。 製品の難易度によっては、1年以上かかる場合もあります。
納期を急ぐ場合
納期を急ぐ場合は、試作やビーカーサンプルの作成を行わず、傘骨や傘生地を先行して発注する場合があります。 傘骨と傘生地が揃うまでには約70日かかるため、その間に詳細な仕様を決定します。 ただし、先行して発注した傘骨や傘生地は変更できませんので、ご注意ください。
納期を短縮するためには、既存のパーツを使用したり、シンプルなデザインにしたりするなどの工夫が考えられます。