回転トルク試験

傘の回転トルク試験

傘を左右に振ったり、回したりして水滴を落とすことはよくあるでしょう。

実は、この動作で傘には大きな負担がかかっています。

この試験では、傘がそのような日常的な動作に耐えられるかどうかを調べます。

 

試験の手順

  • 傘をセット: 傘を開いた状態で、専用の機械(回転トルク試験機)に固定します。
  • 左右に回転: 機械を使って、傘を180度左右に繰り返し回転させます。
    • 長傘:100回
    • 2段折りたたみ傘:40回
    • 3段折りたたみ傘:20回
  • チェック: 回転後、傘を取り外して、傷や変形がないか丁寧に調べます。

合格・不合格の基準

  • 合格: 傘の骨や部品に、亀裂、破損、変形がない。
  • 不合格: 傘の骨や部品に、亀裂、破損、変形がある。

 

お客様に長く愛用していただけるよう、日々の品質管理を徹底し、より良い製品づくりを目指しています。

スチール及びアルミニウム合金中棒の外径と肉厚目安

回転トルク試験の合否は、中棒(シャフト)の素材、外径、肉厚が大きく関係します。

種類 外径 肉厚

スチール(鉄)

親骨の長さが55cmまで 10mm未満  0.45mm以上
10mm以上 0.40mm以上
親骨の長さが55cm〜70cmまで 10mm未満  0.50mm以上
10mm以上 0.40mm以上
アルミニウム合金 8mm 1.00mm以上
10mm 0.65mm以上

※許容誤差:外径の呼び寸法マイナス0.25mm/肉厚マイナス0.02mm