傘の頂点部分、つまり一番上に位置する布製の部品のこと。
菊座は、傘布と骨組みの間に挟み込まれており、傘布を保護し、雨水の侵入を防ぐ役割を担っています。
その形状が菊の花に似ていることから、「菊座」と呼ばれています。
菊座の役割
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傘布の保護:親骨の先端が傘布に直接触れるのを防ぎ、傘布の破れや摩耗を防ぐ。
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雨水の侵入防止:傘布と骨組みの隙間を塞ぎ、雨水が傘の中に侵入するのを防ぐ。
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美観の向上:傘のデザインのアクセントとなり、見た目を美しくする。
菊座の素材
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共布:傘布と同じ素材、またはそれに近い素材が使われることが多い。
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シリコン:アンベルでは防水性・密着性の高い素材を使っています。
菊座の形状
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菊の花のような形状:中央に穴が開いており、中棒などの先端を通すようになっている。
- 大きさや厚さは、傘のサイズや種類によって異なる。
豆知識
- 菊座は、傘の開閉時に負荷がかかる部分であるため、丈夫な素材が使われています。
- 菊座の色や柄は、傘のデザインに合わせて選ばれます。
- 一部の高級傘では、菊座に刺繍やレースなどの装飾が施されているものもあります。
菊座は、小さく目立たない部品ですが、傘の耐久性と美観を保つ上で重要な役割を果たしています。
現在の技術では縫製をせず、超音波の機械を使用して、菊座を作る工場が増えています。
縫製の場合はバラツキがありますが、超音波菊座はバラツキが少なく、短時間で制作が可能です。
外径は工場によって異なりますが、以下のサイズから選べます。
- 2.2mm
- 2.5mm
- 2.8mm
- 3.2mm
- 3.8mm(工場によっては3.5mm)