親骨の曲げ強さ（6N荷重）

親骨の曲げ強さ試験について

傘の親骨は、傘を開いた状態を維持するための重要な骨組みです。

この親骨の強度が不足すると、風などで傘が反り返ったり、最悪の場合、折れてしまうこともあります。

親骨の先端に負荷を加え、傘に異常が生じるかを確認します。

試験方法

JIS S 4020:1994に準拠した試験方法で、親骨の先端部に一定の荷重を加え、1分間保持することで、親骨の曲げ強さを評価します。具体的な試験手順は以下の通りです。

1. 傘の設置: 傘を開いた状態で水平に保持し、手元と石突を固定します。
2. 荷重: 親骨の先端部に、傘の内側方向へ6Nの荷重を加えます。
3. 保持時間: 荷重を加えた状態を1分間保持します。
4. 観察: 1分後、荷重を除去し、親骨に亀裂、破損、破断などの異常が発生していないかを確認します。また、著しい変形がないかどうかも確認します。

試験のポイント

• 荷重の方向: 荷重は、必ず傘の内側方向へ加えるようにします。これは、実際の使用状況において、風圧などによって親骨が内側に曲げられる力がかかるためです。
• 保持時間: 荷重を1分間保持することで、親骨の耐久性をより厳密に評価することができます。
• 観察: 目視だけでなく、必要に応じて拡大鏡などを用いて、親骨の細部まで観察することが重要です。

合格基準

試験後、親骨に亀裂、破損、破断などの異常がなく、著しい変形も認められない場合は合格となります。

補足

• 親骨の材質や太さ、傘のサイズなどによって、曲げ強さは異なります。
• この試験は、あくまで静的な荷重に対する強度を評価するものであり、突風などによる瞬間的な衝撃に対する強度を評価するものではありません。
• 傘を安全に、そして長く使用していただくためには、親骨の曲げ強さ試験は非常に重要です。

この試験により、傘の親骨が十分な強度を持っていることを確認し、お客様に安心してご使用いただける製品を提供できるよう努めています。