親骨の曲げ強さ（3点負荷）

親骨の曲げ強さ試験（3点負荷治具使用）について

傘の親骨は、傘を開いた状態を維持するのに重要な役割を果たします。

この親骨の強度が不足すると、風などで傘が反り返ったり、最悪の場合、折れてしまうこともあります。

三点負荷治具を使用して、親骨が折れる時の強度を測定します。

試験方法

JIS S 4020:1994に準拠した試験方法で、3点負荷治具を用いて親骨の曲げ強さを測定します。

具体的な試験手順は以下の通りです。

1. 親骨の準備: 傘から親骨を取り外し、規定の長さに切断します。
2. 治具への設置: 親骨を3点負荷治具にセットします。支点間距離は100mmにします。
3. 荷重: 親骨の中央部分に、50mm/minの速度で治具を押し当てます。
4. 測定: 親骨が破損する時の荷重を測定します。

試験のポイント

• 支点間距離: 支点間距離を100mmに設定することで、親骨にかかる曲げモーメントを一定にします。
• 荷重の速度: 荷重の印加速度を50mm/minに設定することで、試験結果の再現性を高めます。
• 破損の判定: 親骨に亀裂や破断が生じた点を破損と判定します。

合格基準

• 50N以上

補足

• 親骨の材質や太さ、傘のサイズなどによって、曲げ強さは異なります。
• この試験は、静的な荷重に対する強度を評価するものであり、突風などによる瞬間的な衝撃に対する強度を評価するものではありません。
• 傘を安全に、そして長く使用していただくためには、親骨の曲げ強さ試験は非常に重要です。

この試験により、傘の親骨が十分な強度を持っていることを確認し、お客様に安心してご使用いただける製品を提供できるよう努めています。