引き線は、傘骨のパーツの一つで、傘の開閉動作をスムーズに行うために重要な役割を果たします。
特に、3段折りたたみ傘など、親骨が複数に分かれているタイプの傘において、その機能が顕著に現れます。
この記事では、3段折りたたみ傘を前提に、引き線について解説します。
引き線の役割
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傘を閉じるとき:
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ろくろ(傘を開閉する際に握る部分)を引き下げると、引き線が連動して中親骨と先親骨を引き込みます。
- これにより、傘はコンパクトに折りたたまれます。
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傘を開くとき:
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ろくろを押し上げると、引き線は中親骨と先親骨を押し上げる力を補助します。
- これにより、傘はスムーズに開きます。
引き線の材質
引き線は、一般的に ステンレス線で作られています。
- ステンレスは強度が高く、耐久性に優れているため、傘の開閉を繰り返しても切れにくいという特徴があります。
- また、錆びにくく、腐食しにくい性質も持っています。
引き線の構造
- 一般的に、直径1〜1.5mm程度のステンレス線が使われています。
- 配置される場所や傘のサイズによって太さが異なる場合があります。
引き線の位置
引き線は、傘の骨組みの中で、以下の部分に位置しています。
- 先親骨のダボから出て、中親骨に沿って元親骨のダボ付近まで伸びています。
- 中親骨のダボから出て、元親骨に沿って受骨のダボ付近まで伸びています。
引き線の重要性
引き線は、一見すると小さな部品ですが、傘の開閉動作において非常に重要な役割を担っています。
- 引き線が切れてしまうと、傘がスムーズに開閉できなくなります。
- 複雑な構造を持つ折りたたみ傘では、引き線の役割がより重要になります。
引き線のメンテナンス
引き線は、ステンレス製で耐久性に優れていますが、長年の使用で劣化することがあります。
- 定期的に傘の状態をチェックし、引き線に異常がないか確認することをお勧めします。
- 引き線が切れてしまった場合は、修理に出すか、新しい傘に買い替えることを検討しましょう。
傘を選ぶ際には、引き線の素材や構造も考慮することで、より長く使える丈夫な傘を選ぶことができます。