傘の生地を構成する、三角形に裁断された布片のこと。
こまは、傘の形状やサイズに合わせて正確に裁断され、縫い合わされることで、美しい曲線を描く傘のカバーを形成します。
傘の美しさと機能性を支える、重要な要素の一つです。
こまの役割
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傘の形状形成:こまを縫い合わせることで、傘の美しいドーム型や、個性的な変形型のカバーを作り出す。
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強度と耐久性の確保:こま同士を縫い合わせることで、傘布全体の強度を高め、風雨に耐えられるようにする。
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デザイン性:こまの組み合わせ方や色柄によって、傘のデザインにバリエーションを与える。
こまの形状
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三角形:ほとんどのこまは、二等辺三角形またはそれに近い形状に裁断される。
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曲線:傘の形状によっては、こまの辺が緩やかな曲線になっている場合もある。
こまの裁断
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木型:こまの裁断には、傘のサイズや形状に合わせて作られた木型が使われる。
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裁断:木型に沿って、生地を正確に裁断する。熟練の技術が必要とされる工程。
豆知識
- こまの数は、傘の骨の数と同じになります。8本骨の傘なら8枚、16本骨の傘なら16枚のこまが使われます。
- こまの裁断や縫製は、傘の品質を左右する重要な工程です。
こまは、傘の美しさと機能性を支える、隠れた立役者です。
傘生地をこまに裁断するための木型。
傘骨の形状や生地の厚みに合わせて微調整が必要で、傘作りにおいて最も技術と経験を要する工程です。
この木型次第で、傘生地がきれいに張れるかが決まります。