傘の遮熱性とは

日差しの強い日、傘を差すと涼しく感じるのは、傘が太陽光を遮り、熱をカットしてくれるからです。

この効果を「遮熱性」と呼びます。

傘の遮熱性は、日傘を選ぶ上で重要な要素の一つです。

遮熱性の仕組み

太陽光は、目に見える光(可視光線)と目に見えない光(赤外線、紫外線)から成り立っています。

このうち、熱の元となるのは主に赤外線です。

遮熱性の高い傘は、以下の仕組みで熱をカットします。

  • 反射:傘の表面で太陽光を反射し、傘下に届く熱を減らします。
  • 吸収:傘の生地が太陽光を吸収し、熱を傘の中に閉じ込めます。
  • 放射:傘に吸収された熱を、外に放射します。

遮熱性に影響する要素

傘の遮熱性は、以下の要素によって異なります。

  • 生地の色:一般的に、黒や紺などの濃い色の生地は、生地が熱くなりやすく、遮熱性が低くなります。一方、白や薄い色の生地は光を反射しやすいため、傘下に熱がこもりにくく、体感温度が下がる場合があります。ただし、最近の技術では、色に関係なく、高い遮熱効果を持つ生地も開発されています。
  • 生地の素材:ポリエステルなどの化学繊維は、綿や麻などの天然繊維に比べて遮熱性が高い傾向があります。また、生地の密度が高いほど、遮熱性も高くなります。
  • コーティング:傘生地の裏側にポリウレタン(PU)コーティングや遮光フィルムを施すことで、遮熱性を高めることができます。コーティングの種類や厚さによって、遮熱効果は異なります。
  • 傘の形状:二重張り、蛙張りなどの傘は、物理的に熱をカットするので、遮熱性が高い傾向があります。

遮熱性のメリット

  • 涼しさ:体感温度を下げ、涼しく過ごすことができます。
  • 日焼け防止:紫外線による日焼けを防ぎます。
  • 熱中症予防:暑さによる体調不良を予防する効果も期待できます。

遮熱性が高い傘の選び方

  • 遮光率遮光率が高いほど、太陽光を遮る効果が高くなります。遮光率100%の生地を選ぶと良いでしょう。
  • 遮熱率遮熱率遮熱効果率の高い傘を選びましょう。
  • UPF値:UPF値は紫外線保護指数を表し、数値が高いほど紫外線カット効果が高くなります。UPF50+の傘がおすすめです。
  • 生地の色:遮熱性を重視する場合は、白や薄いブルーなどの淡色の傘を選びましょう。ただし、濃い色でも遮熱効果の高い傘もありますので、製品情報を確認しましょう。
  • 素材・コーティング:遮熱性の高い素材やコーティングが使われているか確認しましょう。 

遮熱性に関する用語

  • 遮光率:太陽光を遮る割合を示します。
  • 遮光傘:日差しを遮ることを目的とした傘。
  • UPF値:紫外線保護指数。生地が紫外線を遮断する効果を示します。
  • 晴雨兼用傘:日差しと雨の両方を防ぐことができる傘。

アンベルでは、遮熱性に優れた高品質な日傘を多数取り扱っています。

遮熱性の高い傘を選んで、暑い日差しから身を守りましょう。


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