傘の品質試験について、このブログで解説していきます。
検査・試験を実施しても、どの項目が何の目的で作られた試験なのかわかりにくい、教えてほしい、という問い合わせが多いので、品質検査報告書を読み解けるように、解説していきます。
今回は「中棒と手元又は飾り手元の取付強度」
試験の目的
この試験は、ハンドル(手元)が簡単に抜けてしまわないかを確認する検査です。
試験方法
- 傘を開き、シャフト(中棒)を固定する
- ハンドルが抜ける方向に静荷重を加える。
- 目視で破損や変形がないか確認。
※長傘は手開540N(ニュートン)、ジャンプ600N、折りたたみ傘は手開350N、ジャンプ式600Nの静荷重を加える。
合否判定
破損や変形がなければ合格。
一般的な長傘、折りたたみ傘であれば、まず不合格になるようなことはありません。
不合格になるようであれば、ハンドルとシャフトをどのように固定しているかを確認。
接着剤で取り付けているようであれば、素材に適合した接着剤か、また接着剤の量が足りているかどうかを確認。
また自動開閉傘については、ハンドル内部構造がどうなっているかを確認。
例えばネジで固定していても、しっかりシャフトと噛み合っていないと、容易にはずれてしまう場合があります。