傘の品質試験「傘骨の強度」

傘の品質試験について、このブログで解説していきます。

検査・試験を実施しても、どの項目が何の目的で作られた試験なのかわかりにくい、教えてほしい、という問い合わせが多いので、品質検査報告書を読み解けるように、解説していきます。

今回は「傘骨の強度」

試験の目的

この試験は、傘の骨、特に親骨受骨が容易に破損しないかどうかを調べます。

試験方法

  1. 傘を開いた状態で固定する。
  2. 親骨の先端部に、6ニュートン(=約0.6kg)の荷重を傘の内側方向に加えて1分間保持。
  3. 目視で破損や変形がないか確認。

合否判定

破損や変形がなければ合格。

この試験で不合格になるようであれば、

  • 素材そのものの見直し(例えばアルミなどの柔らかい素材を使っていないか?)
  • 素材の厚みや太さの見直し(素材の厚みが不足だと、強度も不足する)
  • 骨と骨の接続部に何がしかの不具合がある(リベットが弱い、成形時の不良など)

というようなことが考えられます。