すでに周知徹底されていることではありますが、「傘の特定芳香族アミン対応はどうなっていますか?」という問い合わせを受けましたので、諸々情報を書こうと思います。
特定芳香族アミン(アゾ染料)規制については、下記URLの厚生労働省の化学物質の安全対策サイトをご覧下さい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000114934.html
簡単に言うと・・・
- 生地を染めるときに有害物質が含まれている場合がある
- その物質名が特定芳香族アミン(アゾ染料)
結論、傘は規制の対象外です
考え方として「通常の使用形態で直接肌に接触する部分」もしくは「こどもが舐めるおそれがある」といった製品が対象となっています。
とはいえ、傘生地を応用して、レインコートやエコバッグを作ったりしますし、傘をたたむときにはやはり手で直接触れますので、特定芳香族アミンをしていないほうがいいです。
エコテックス®スタンダード100
アンベル社では、エコテックス®スタンダード100の認定を受けた台湾の工場で生地を生産しています。
特定芳香族アミンを使用していると、この認定は受けられません。
<エコテックス®スタンダード100とは>350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに与えられる、世界最高水準の安全な繊維製品として認証を与えられた工場で生産しています。
※エコテックスはÖTI-Institut für Ökologie, Technik und Innovation GmbH社の登録商標です。
不使用宣言書
また中国大陸の生地メーカーにおいては、エコテックス®スタンダード100に類する高度な認定を受けた工場はなく(私の知る限り)、下に示した画像のような、「不使用宣言書」を提出していただいています。
Yoshihiro Tsujino / Amvel inc. CEO
1992年、創業明治17年の傘の老舗企業へ入社。営業→企画へとキャリアを積み、「業界初の安全自動開閉傘」や「風に負けない傘」などを開発し耐風傘ブームを作る。その後、役員へと歩むものの、2016年2月に突然の倒産。2016年4月にアンベル株式会社を創業し、「超軽量折りたたみ傘」などの高機能傘の開発に邁進している。
一般社団法人日本日傘男子協会の理事も務める。