傘生地裁断に見る、人手不足問題

傘の裁断
©Amvel 傘生地の裁断をする女性

こんにちは、傘のOEMメーカー アンベル株式会社の辻野です。

傘生地は生地幅が大きいのと、裁断は手作業でカットしていくので、体が大きく力が強い男性が作業するのが相場です。

しかし最近は中国も人手不足が深刻で従来男性が行っている工程であっても、女性が担当するようになりつつあります。

作業台は女性でも作業がしやすいよう低めに修繕しています。

 しかし中国の人手不足問題は本当に深刻で、生産量や納期に影響が出ています。

特に縫製業・組立業は人が集まりにくく、どの工場も人材の確保に苦労しています。

 

ただ従業員数が多ければよいということではなく、その中に熟練者がどれくらいの割合でいるか?が非常に重要です。

春節のタイミングで故郷に帰る人が多いですが、従業員300人いた工場が春節あけに300人としても、実際は半分以上が入れ替わっており、入れ替わった人のほとんどが新人なんてこともあるようです。

 

そうなると工場のクオリティ維持は難しく、品質低下は不可避です。

どのような工場と取引するのかも、その真贋を見分ける目が必要だと感じました。