2018年夏は今までにないほどの猛暑・酷暑でした。
来年も同じ傾向が続くであろうというのが業界の予測・方向性になっていて、いわゆる日傘が市場には増えそうです。
日傘といってもジャンルが色々あるのですが、以前はUVカット機能を中心とした「日焼けしたくない」という女性向けのものがほとんどでした。
しかし前述した通り、猛暑・酷暑きっかけによる、「男女問わず避暑用途での日傘」が増えそうな気配です。
日傘のジャンルは?
先程日傘には色々ジャンルがあると書きましたが、改めてまとめてみたいと思います。
UVカット傘
UVカットを謳ったもの。基本的には紫外線カットを目的にしたもので、日焼け防止用の日傘です。
おすすめは紫外線カット99%のものがよいと思います。
性能的には紫外線カット90%以上でも効果があると言われています。購入時には紫外線カット率に注目してみて下さい。
遮光傘
太陽光を遮る性能を持つ日傘です。
エビデンスとしては遮光率99.99%以上を証明出来るもの。
そして遮光傘の生地は2つの作り方があり、ひとつはポリウレタンコーティングのもの、もう1つは遮光フィルムがボンディングされたものの2種類があります。
ポリウレタンコーティングのものはフィルムタイプと比べ安価に製造が可能ですが、製造過程においてムラが生じるもの、劣化するものなので、「完全遮光」というような訴求は難しいかと・・・。
一方遮光フィルムタイプは高価ではありますが、フィルムそのものが遮光しますので、生地が破れたりしない限りその効果は永続的です。
遮熱傘
遮光傘は太陽光を遮るので、同時に熱も遮る効果がありますが、遮熱傘はマイナス3度とかマイナス7度とか、何度涼しくなると遮熱効果を謳ったものです。しかしこの訴求方法について私は懐疑的に見ています。
日傘をすればそもそも涼しくはなりますが、マイナス何度と言い切ってしまっていいのか疑問です。
ユーザーが日傘使用時の日差し強さ・照り返し・風速・湿度などにより、何度涼しいと感じるかはかなり個人差があると思います。
まるでダイエットサプリみたいに「効果には個人差があります」というような表現をせざるとえないので、非常にエビデンス的にはグレーです。
業界には遮熱の検査基準はあるものの、今年のような猛暑・酷暑を想定した検査基準ではないので、正直アテにならないと思います。
来年の夏は熱中症を防ぐ為にも、遮光効果のある日傘は注目されており、今ならまだオーダーも間に合いますので、OEMを検討されている法人様はお気軽にお問い合わせして下さい。
【2020年11月26日追記】
2020年11月より第三者検査機関の品質検査ルールが変更となり、従来「遮光率100%」とエビデンスが出ていたものが、同じ品質であっても「遮光率99.99%以上」という表記に変更となりました。したがって、「完全遮光」や「遮光率100%」といった表示ができなくなりました。