弊社の考えとしては全てのグラスファイバー骨が危ないと考えた事はありませんが、使い方・作り方を間違えると非常に危険なものになると思われます。
まず使い方として、折れたグラスファイバー骨をそのまま使うのは危ないです。
折れた先は、竹のようにささくれ状になり、その部分にガラス繊維が使われていますので、不用意に触るとチクチクするような感覚があります。
「折れたグラスファイバー骨には触らない」というのを原則として下さい。
そして作り方。
これはグラスファイバー骨を成型・射出する時の温度や樹脂の比率により不良率が変わります。工場によりノウハウが異なりますので、一概には言えませんが、成型時の温度管理が重要かと思います。
あとは骨と骨の接続方法。
傘骨を組み合わせて行く時にダボという部分があるのですが、このダボに金属製を使うと折れる確率が上がります。
もちろん品質のよいダボもありますが、経験上では樹脂製のダボの方が不良率は低いと思います。
提言としては業界基準の見直しです。
グラスファイバー骨の曲げ強度基準を設定し、業界としての強度標準化を決めていくべきだと思います。
現在の基準は鉄骨を使用した場合での品質基準となっており、グラスファイバーの普及率から考えれば、素材別による基準を設定すべきと提言致します。
何れにしても低品質の傘を販売してしまうのはアウトサイダーで、コストダウンの為なら何でもアリ、消費者の安全性などは全く考えておりません。
品質に対して慎重に検討されているようでしたら、品質面において精通した専門業者に傘の製造を委託される事をお薦めします。